今回は、6月に行ったあんず山荘ドッグランでの様子を。
あんず山荘に到着し、まず、目に入ってきたのが荒れ放題に伸びた雑草群。雑草の生命力は強く、あっという間に草ボウボウになる。
草ボウボウの中、あんず・プリシラ・ふわりを解放する。平地で解放するとあんずとプリシラは、ここぞとばかりに走り回るのだが傾斜地のあんず山荘では走ることはしない。本能からなのか分からないが傾斜地で走り回ることは危険と思っているのだろうか。過去にここで走り回って痛い経験をしたことはないのに不思議だ。
ハルゼミの大合唱の中、草刈りに勤しむ私の傍らであんず・プリシラ・ふわりは、臭い嗅ぎに熱中している。刈ったばかりの草の匂いは、街中ではなかなか味わうことができない匂いだ。あんず山荘ドッグランならの体験だ、思う存分に堪能するがいい。
臭い嗅ぎ探検を終え、一足先に休憩台で寛ぐあんずとプリシラを見つけたふわりは、休憩台に続く階段をぎこちない足取りで登って行く。ふわりは、軽度なパテラだ。あんずとプリシラも軽度なパテラと診断されたが今は元気に走り回っている。獣医からは異論があるかも知れないが私は軽度なパテラなら筋肉を付けることで症状は軽症されると思っている。ふわりは、我が家に迎えてすぐの頃、たまに後ろ足を上げていたが今は後ろ足を上げることはなくなっている。傾斜地のドッグランは筋肉増量に打って付けなのだ。
探索を終え、休憩台へかろやかな足取りで向かうプリシラは、ふわりが休憩台で寛いでいることを認識しているのだろうか…ふわりに目をくれることもなくふわりの横を陣取ると私に笑顔を振舞うが、ふわりは、プリシラにずっと視線を送り続けていた。ふわりの視線に気付いたプリシラは、びっくりしたようにふわりに振り向いた。犬も視線を感じるのだろうか…面白いと思った。
遊びの天才・あんずは、自然なものを何でもおもちゃにする。
石の場合、気を付けなければならないのが小石だと食べてしまう危険があること、また、歯を折ってしまう危険があることだ。飼養者は自由運動の間、常に犬を観察しなければならないということを肝に銘じてほしい。
犬には過去も未来もない。今だけを生きていて、目の前の欲求しか頭にない。犬にあるのは本能だけ。その本能を満たすためにも自由運動は、大切なのだ。
文・写真:𠮷川孝治
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